私は5歳の時、一緒に住んでいたおじいちゃんを亡くしました。
おじいちゃんは今でいう認知症を患っていて、毎日怒鳴ってばかりでした。私が幼稚園や遊びに行こうとすると、腕をつかんで止められ、私はおじいちゃんが怖くて嫌いでした。
もちろん介護保険制度もなかった時代、最終的には鉄格子のある精神病院に入院したときには安心したこと、お葬式のときに悲しくなかったことも記憶しています。
大きくなって認知症という病気を知ってから、おじいちゃんは病気だったんだと、おじいちゃんなりに私を心配してくれていたんだと理解しました。そして、もっと優しくしてあげたらよかったと後悔しました。
今、私は「認知症サポーター」です。認知症サポーターとは、認知症に対する正しい知識と理解を持ち、認知症の人やその家族が安心して暮らしていけるように温かく見守り、支援する応援者です。
今、高齢者の4人に1人が認知症またはその予備軍とされています。ですが、認知症は高齢者に限りません。1,000人に1人程度の割合で、若年性認知症になる可能性があります。
家族の誰かが認知症になっても大好きなままでいられるように、子どもたちにも認知症のことを広く知ってほしいと願います。
認知症サポーター養成講座を小学校や中学校で実施している市区町村もありますが、その機会を待つのではなく、お父さんお母さんが子どもたちに教えてあげてください。
小学校低学年~中学年向けの資料を以下の「わたしの介護相談窓口」にダウンロードツールとして掲載しています。
よかったらご活用ください。
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