日本ライフマイスター協会 5ライフマイスターブログ

日本ライフマイスター協会の5ライフマイスターが「介護」「がん」「子育て」「年金」「健康」に関する情報発信をする公式ブログです。

「5ライフマイスター制度」とは、国民の重大課題である「介護」、「がん」、「子育て」、「年金」、「健康」の5つに焦点を絞り、個々人それぞれで違う悩みや疑問に寄り添い、ともに解決の糸口を探ることのできる認定資格制度です。

家族が認知症になっても大好きなままでいられるように

 こんにちは。日本ライフマイスター協会の藪内です。

 私は5歳の時、一緒に住んでいたおじいちゃんを亡くしました。
 おじいちゃんは今でいう認知症を患っていて、毎日怒鳴ってばかりでした。私が幼稚園や遊びに行こうとすると、腕をつかんで止められ、私はおじいちゃんが怖くて嫌いでした。
 もちろん介護保険制度もなかった時代、最終的には鉄格子のある精神病院に入院したときには安心したこと、お葬式のときに悲しくなかったことも記憶しています。

 大きくなって認知症という病気を知ってから、おじいちゃんは病気だったんだと、おじいちゃんなりに私を心配してくれていたんだと理解しました。そして、もっと優しくしてあげたらよかったと後悔しました。

 今、私は「認知症サポーター」です。認知症サポーターとは、認知症に対する正しい知識と理解を持ち、認知症の人やその家族が安心して暮らしていけるように温かく見守り、支援する応援者です。
img01

 今、高齢者の4人に1人が認知症またはその予備軍とされています。ですが、認知症は高齢者に限りません。1,000人に1人程度の割合で、若年性認知症になる可能性があります。
 家族の誰かが認知症になっても大好きなままでいられるように、子どもたちにも認知症のことを広く知ってほしいと願います。
 認知症サポーター養成講座を小学校や中学校で実施している市区町村もありますが、その機会を待つのではなく、お父さんお母さんが子どもたちに教えてあげてください。
 小学校低学年~中学年向けの資料を以下の「わたしの介護相談窓口」にダウンロードツールとして掲載しています。
 よかったらご活用ください。


------------------------------------------------

日本ライフマイスター協会 公式サイト

日本ライフマイスター協会 わたしの介護相談窓口

介護離職をなくすために

こんにちは、日本ライフマイスター協会の藪内です。



高齢化に伴い、介護保険制度上の要支援・要介護認定者数は増加しており、今後、団塊世代が70歳代に突入することによって、その数はさらに増えていくと見込まれます。

介護者は、とりわけ働き盛り世代で、企業において管理職として活躍する方や職責の重い仕事に従事する方も少なくありません。

そうした中、介護は育児と異なり突発的に問題が発生することや、介護を行う期間・方策も多種多様であることから、仕事と介護の両立が困難となることも考えられます。

 ですが、継続的に介護を行うためには、経済的な負担がかかります。

また、介護が終了した後の生活を視野に入れて考えても、経済的基盤は重要です。

介護に直面しても、すぐに退職することなく、仕事と介護を両立するための制度を上手に活用しましょう。
 「働きながらの介護」を前提に、介護はプロの事業者にお任せし、家族はその環境を整え、心の繋がりを大切にしてください。

 

【仕事と介護を両立するための制度】


介護休業・・・労働者(日々雇用される方を除く)が、要介護状態(負傷、疾病又は身体上若しくは精神上の障害により、2週間以上の期間にわたり常時介護を必要とする状態)の対象家族を介護するための休業

・対象家族1人につき通算93日まで、3回を上限として、介護休業を分割して取得可能

・対象家族の範囲は、配偶者(事実婚を含む)、父母、子、配偶者の父母、祖父母、兄弟姉妹及び孫

 

介護休暇・・・要介護状態にある対象家族の介護その他の世話を行う労働者(日々雇用される方を除く)は、1年に5日(対象家族が2人以上の場合は10日)まで、介護その他の世話を行うための休暇の取得が可能

・半日(所定労働時間の2分の1)単位での取得が可能

 

介護のための所定労働時間の短縮措置等(選択的措置義務)・・・事業主は、要介護状態にある対象家族の介護をする労働者に関して、対象家族1人につき、以下のうちいずれかの措置を選択して講じなければならない

所定労働時間の短縮措置

フレックスタイム制度

始業・終業時刻の繰上げ・繰下げ

労働者が利用する介護サービス費用の助成その他これに準じる制度

・介護休業とは別に、利用開始から3年の間で2回以上の利用が可能

 

●介護のための所定外労働の制限(残業の免除)・・・対象家族1人につき、介護終了まで利用できる所定外労働の制限



介護離職


------------------------------------------------

日本ライフマイスター協会 公式サイト

日本ライフマイスター協会 わたしの介護相談窓口

親が病気になったとき、子どもに何を伝え、どう支えていきますか

 こんにちは。日本ライフマイスター協会の藪内です。


完治する可能性の低い病気になったときは、誰にとっても大きな衝撃です。

 特に子育て中の方にとっては、自分の病気や治療に加え、子どもに与える影響や、子どもの世話をどうするか、そして病気を子どもに話すかどうか、話すとしても何をどこまで話したらよいか、誰もが悩みを抱えることになります。
 少しでも皆様の参考になる情報であれば幸いです。



〇 子どもをケアの輪に入れ、サポートしていくことが重要です

  

 「心配させたくないから子どもには黙っておいた方がよい」という考え方もありますが、子どもは、いつもとは違う何かが起こっていることを敏感に感じ取ります。

 そして、何も知らされないことによって、一人で実際以上に悪い想像を膨らませ、より大きな不安感を抱えてしまうこともあります。

子どもに分かりやすく伝え、安心感や信頼されている気持ちを持ってもらうこと、また、子どもに感情表現できる場を作ってあげることは、子どもの心を落ち着かせるとともに、自分自身も隠し事をなくすことで、不要なストレスを感じることなく治療に専念することができます。

 家族の一員である子どもをケアの輪の中に入れ、サポートしていくことが、自分のサポートにも繋がるのです。

〇 子どもへ伝えるときは焦らず様子を見ながら話しましょう


 
話すときは、落ち着いて話せるタイミングと、静かな場所を選びます。

 「お母さんがお薬飲んでるの知ってる?」

 「お母さんの病気、何かわかる?」

 「お医者さんに言われたこと、○○ちゃんにもお話しするね。大事な家族だから。」などと話し始めてみてはどうでしょうか。

 子どもの集中力が途切れてきたり、「聞きたくない」などの拒否反応があったりしたら、話すのを止め、「聞きたくなったら言ってね」と伝えましょう。

 年齢によって理解力や集中力は異なります。子どもの様子を見ながら、焦らず少しずつ話していきましょう。


〇 子どもが自分のせいだと思わないように伝えてあげましょう


 自分の病気は「誰のせいでもない」ことをしっかり伝えてあげることが重要です。

 年齢の低い子どもほど、「自分がいい子じゃないから、お母さんが病気になってしまったんだ」と思い込む傾向があります。

 思春期の子どもでさえ「自分が迷惑かけたから免疫が低下して病気になった」など、自分を責めることがあります。

 病気は誰のせいでも、何かをしたから、あるいは何かをしなかったからなるわけではないことをきちんと知らせ、子どもが自分のせいだと思わないようにしてあげましょう。

〇 病名を伝えましょう


 「病気」という曖昧な言葉を使うと、子どもは独自の考えや想像を働かせ、より大きな不安や混乱を引き起こすことになりかねません。

 「がん」や「認知症」という言葉を使って、風邪のようにすぐ治る病気とは違うことを伝えることも大切です。

 子どもの年齢や理解力によりますが、病気の説明や、生活への影響などもしっかり伝えていきましょう。

 また、伝染する病気ではないことを説明しましょう。

 「自分も同じ病気になるのかな」という不安を取り除いてあげることが大切です。


〇 誠実に、できる限り具体的に子どもの質問に答えましょう


 「死なない」という約束ではなく、そうならないことを強く願っており、そうならないために頑張って治療を受けていることを伝え、子どもからの質問には、誠実に、できる限り具体的に答えましょう。

 治療内容を説明するときも、正しい言葉を使いながら、子どもでもわかるようにたとえ話を交えて説明しましょう。

〇 子どもを取り巻く人たちみんなで守っていきましょう

 治療中、誰がどんなサポートをしてくれるのか、子どもは不安になります。

「ご飯はおばあちゃんが作ってくれるよ」

「お迎えは○○ちゃんのママが来てくれるからね」

「心配なことがあったら先生に言っていいんだよ」

と、いつもと同じような生活ができることを説明しておきましょう。

場合によっては、選択肢を与えて、子ども自身に選ばせることも出てくるかもしれません。これから起こりうる問題について、一緒に考えながら対処していくことが大切です。

 また、親以外の人間関係も子どもの支えになるため、友人、先生、親戚など、子どもを取り巻く人たちにサポートをお願いし、みんなで子どもを守っていきましょう。



------------------------------------------------

日本ライフマイスター協会 公式サイト

日本ライフマイスター協会 わたしの介護相談窓口
プロフィール
◇藪内 祐子◇
日本ライフマイスター協会 大阪支部資格推進担当/5ライフマイスター
中核市にて年金行政に4年、健康保険組合に4年、介護保険行政に10年携わった経験を活かし、ライフマイスターとして相談支援に務める。三児の母としても日々奮闘中。
ギャラリー
  • 免除等を受けた国民年金は追納すべきか
  • 退職後でも傷病手当金は受給できます
  • 休職・休業中でも社会保険料を負担しなければなりません
  • 転入出で要介護認定を引き継ぐために
  • 住宅改修費1人20万円の例外
  • 障害年金は病気が治った場合どうなるのでしょうか?
  • 要介護認定についてよく聞かれること
  • 要介護認定の手続きと流れ
  • 65歳からの介護保険料
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ