こんにちは。日本ライフマイスター協会の藪内です。

 介護の相談をいただく中で多いのは、介護費用についてとサービスの選択についてです。特に、施設入所を考えている方からの次のような相談が目立ちます。
・施設は費用負担が大きく、支払いが困難である
・施設の種類が多くて、どの施設に申し込みをすればいいのかわからない
・自分が楽になるために家族を施設に入れることが申し訳ない

 今回は、施設の種類とその特徴についてお話ししたいと思います。
 「特養は安い」でも「待機者が多い」という話はよく耳にすると思います。社会福祉法人などが運営する介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)は、寝たきりや認知症で日常生活において常時介護が必要で、自宅介護が困難な人が入所する施設です。2015年度の法改正により、入所できる人は原則要介護3以上となりました。終身の入所が可能で、退所者が少ないため、待機者が多くなっています。
 少しでも早く入所したい人は、10施設ほど申し込みをしている人もいます。申し込み順は重要ですが、介護度や緊急度の高い人が優先されるので、それほど待たずに入所できる人もいれば、何年も待つ人もいます。申し込みをした後も、介護度が上がった場合や介護者がいなくなった等、状況が変わった場合は入所申し込みをしている施設へ連絡することが大切です。
 介護老人保健施設は、病状が安定している人に対し、医療上のケアやリハビリテーション、日常的介護を一体的に提供し、家庭への復帰を支援する施設です。医療法人などが運営していることが多く、一般的な医療費が施設費用に含まれることが特徴的です。終身ではありませんのである程度の期間で退所しなければなりませんが、リハビリを重視され、特養ではなく老健を敢えて選択して転所を繰り返す人もいます。
 介護療養型医療施設(療養病床等)は、急性期の治療は終わったものの、医学的管理のもとで長期療養が必要な人のための医療機関の病床です。ですが、厚生労働省は、2020年までに介護療養型医療施設を廃止する方針を打ち出しており、2012年以降、新設は認可されず施設数は減少の一途を辿っています。今後入院を検討する際には、施設の方針を予め確認しましょう。

 特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・介護療養型医療施設の介護三施設では、介護保険外である食費や居住費を軽減する「負担限度額認定」制度の対象となります。要件に該当した場合は、大きな軽減が受けられるため、介護三施設の費用は安いと言われています。費用についての詳細は、次回お話いたします。

 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)は、 認知症を持つ高齢者が9人以下の少人数で共同生活をしながら、日常生活上の世話、機能訓練を受ける施設です。小規模なため馴染みの環境を作りやすく、認知症の人でも安心して暮らせるようになることが多いとされており、家庭的で落ち着いた雰囲気の中で生活を送ることにより、認知症の症状の改善や進行の防止を図ります。要支援2以上で入所することができます。
 有料老人ホームは、入居者に介護サービスを提供し、心身ともに快適に過ごしてもらうことを目的としています。介護付・住宅型・健康型の3種類ありますが、一般的には介護付有料老人ホームとして、介護度の高い人の受け入れを前提としています。
 サービス付き高齢者向け住宅は、安否確認と生活相談のサービスが義務付けられている、比較的元気な高齢者向けの施設です。
 この両者は、元気なうちから自分で選んで入所し、介護が必要になっても安心して生活ができるということや、夫婦の一方が在宅での生活が困難で、一方はお元気な場合でも、一緒に住み続けることができるというメリットがあります。費用や形態は施設によって大きく異なるのも特徴です。

 介護保険の利用できる施設は多種多様です。市区町村では施設の紹介やあっせんはできないため、入所を検討する場合は、ケアマネジャーやかかりつけ医と相談し、身体状況や収入状況に合った施設を選んでください。

 次回は、施設に係る費用についてお話しいたします。
 
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